かぎ針編みと棒針編みって、どう違う?
こんにちは!
ニットサークル『QUINIENTOS(キニエントス)』のアミです。
編み物を全くやったことがない方は、かぎ針編みと棒針編みがどういうものなのか、どういう作品ができるのか分からない…という方も多いです。
私もこの2つの違いは正確には分かりません。。。
割と質問を受けることも多いので、私個人の感覚にはなりますが、両者の違いをいろいろまとめてみたいと思います!
私の見た限りでは、かぎ針編み、棒針編み、どちらで編めてどちらで編めないというものはないんじゃないかなぁと思います。
マフラーもセーターも、どちらの編み方でも編むことができます。
ただ、やりやすさ・得意な作業がそれぞれにあって、あみぐるみのような造形作業は圧倒的にかぎ針編みが得意ですし、セーターなどの大物は棒針編みの方が得意だったりします。
では、それぞれの特徴について考えてみます。
かぎ針編みについて
超シンプルに言えば「かぎ針を使う編み物」になります。
かぎ針にはフックがついていて、フックに毛糸をひっかけて引き出して編んでいきます。
しっかりと模様の浮き上がった、レーシーで女性らしい雰囲気を持った作品を作ることができます。
あみぐるみやバッグ、つば付ハットなどの細かな造形が得意というのが最大の特徴です。
作品の設計図ともいえる「編み図」は、かぎ針の場合、完成した編み地の状態を表しているため、どんな作品ができるのか視覚的に分かりやすい反面、実際に編む場所とは違う場所に編み図記号が表されていることもあり(引き抜き編みの位置など)、初心者は混乱しやすいところでもあります…
棒針編みについて
2本の編み針を使って、針先で毛糸を引っ掛けて引き出して編んでいきます。
両手で棒針を扱うのでかぎ針より難しそうですが、そうでもありません。両針でフォローしあえる分、慣れれば安定した取り回しができるような気もします。
作品の持ち味としては、アランセーターなどの立体的ななわ編み模様やフェアアイルニットなどの多色・繊細な模様を表現できるのが棒針の特徴ですね。密度の高い編み地になるからこその表現といえると思います。
冬物の温かそうな厚地ニットは、棒針編みの得意分野です^^
そしてなんといっても、靴下や手袋、カーディガンの前身頃などのように同じようなものを複数一度に編むことができるのが最大の魅力!
手袋・靴下を編むとき、慣れないうちはもちろん片方ずつ丁寧に編んで欲しいのですが、だんだん慣れてくると「また同じことを最初っからやるのか…」という気持ちになりがちで、片手・片足だけ編んで挫折、という話もけっこうあります(笑)
なので、両方を同じペースで編み上げてしまえると、気持ち的に全然違うのです!
これが可能なのは棒針編みだけです。
かぎ針編みは1目ずつしか操作できないため、これは叶いません。
編み図については、方眼紙に描かれたような図で、1マスが1目を表しているので比較的理解はしやすいです。
が、輪編み以外では表側・裏側で編み図の逆転が起こるので、ここが初心者にとっての最大の山場になります…慣れればどうってことないんですけどね。
難易度の違い
どちらも同じくらいだと思います。
編み図の読み取り方についてはどちらもある程度コツが要りますが、慣れてしまえば本当にどうってことはありません。
作品を編み終える頃には、すっかり慣れてしまえると思います。
ただ、かぎ針編みは右利きの人は若干有利かと思います。
世の中に出ているハウツーや編み物本は、ほぼ全て右手操作での編み図になっているからです。左手で編む方法もありますが、編み図を自分で変換する必要があります。
ちなみに私は左利き(ペンもお箸も左手)なので、右手で動かさないといけないかぎ針編みは最初本当に嫌いでした…汗
でも、今は右手で慣れておいて良かったと思っています。
編み図もそのまま読めますしね。なので、できれば左利きの方でも、まずは右手で練習してみて欲しいと思います。
かぎ針編みの左編みについては、過去にも書いてますので参考までに☆
quinientos-amimono2018.hateblo.jp
いかがでしたでしょうか?
棒針編み・かぎ針編み、どちらにも魅力があります!
本を見て、「あ、これ編んでみたいな」と思ったものが棒針編みだったら棒針編み、かぎ針編みだったらかぎ針編み、という感じで始めてみるのもアリだと思います。
なんでも最初は分からないことだらけなものです。
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